辞めたい時の整理

出勤前に涙が出る薬剤師へ|転職の前に安全を優先したい

薬剤師の逃げ道編集部

出勤前になると、涙が出る。

白衣のことを考えるだけで苦しくなる。
薬局に向かう準備をしているだけで涙が止まらない。
玄関から出られない。
今日も投薬や薬歴をこなせる気がしない。
でも、休んだら迷惑をかける気がして動けない。

そんな状態で出勤しようとしているなら、まず「自分が弱いから」と責めないでください。

出勤前に涙が出るのは、気合いが足りないという話ではなく、心や体が限界に近づいているサインかもしれません。

ゆらぎ薬剤師
ゆらぎ薬剤師

出勤前になると涙が出ます。でも、休んだら迷惑かなと思って、どうしたらいいのか分からないです……。

結論からいうと、出勤前に涙が出る薬剤師は、転職や退職をすぐ決める前に、今日の安全、休む必要、相談できる人、体調への影響を先に整理してください。

今すぐ求人を見ることより、まず今日をどう安全に乗り切るかの方が大切です。

この記事では、出勤前に涙が出る薬剤師が、先に考えたいことを整理します。

この記事の結論

・出勤前に涙が出るのは、甘えではなく限界サインかもしれない
・まず今日の状態と安全を優先する
・休む選択は「逃げ」ではなく、立て直すための手段になる
・一人で抱えず、職場内外の相談先を持つ
・退職や転職は、少し落ち着いてから考えても遅くない

出勤前につらい時に整理することについて整理した薬剤師向け図解

出勤前につらい時は、今日の状態、相談できる人、休む選択、一人で抱えないこと、落ち着いてから考えることを分けて見ていきましょう。

出勤前につらい時に整理すること

・今日の状態
・相談できる人
・休む選択
・一人で抱えない
・落ち着いてから考える

出勤前に涙が出るのは、甘えではない

出勤前に涙が出ると、「自分が弱いだけなのかな」と思ってしまうかもしれません。

でも、涙が出るほど仕事がつらい状態は、気持ちの問題だけで片づけない方がいいです。

薬剤師の仕事は、ミスが許されにくい緊張感があります。

投薬。
監査。
疑義照会。
薬歴。
患者対応。
電話対応。
一人薬剤師の時間。
管理薬剤師や人間関係の重さ。

こうした負担が積み重なると、出勤前に心や体が反応してしまうことがあります。

涙が出る状態で無理に出勤し続けると、判断力や集中力にも影響することがあります。

まずは「泣いてしまう自分が悪い」ではなく、「今の負担がかなり重くなっているかもしれない」と見てください。

まず今日の安全を考える

出勤前に涙が出ているとき、最初に考えたいのは今日の安全です。

今日、投薬や監査に集中できそうか。
通勤中にぼーっとして危なくないか。
薬歴や確認作業を落ち着いてできそうか。
患者さん対応で涙が出そうではないか。
自分を傷つけたい気持ちが出ていないか。

ここは、根性で押し切るところではありません。

特に、眠れていない、食べられていない、涙が止まらない、動悸や吐き気がある、消えたい気持ちがある場合は、出勤よりも安全と相談を優先してください。

しおり先輩
しおり先輩

涙が出るほどつらい時は、まず「今日安全に働ける状態か」を見てください。出勤するかどうかの前に、安全確認です。

休む選択は、逃げではない

出勤前に涙が出ても、「休んだら迷惑をかける」と思ってしまう人は多いです。

薬局は人が少ないこともあります。

自分が休むと、誰かに負担がいく。
管理薬剤師に何か言われそう。
患者さん対応が回らなさそう。
薬歴や在宅対応が残りそう。
同僚に申し訳ない。

そう考えると、休むこと自体が怖くなります。

でも、泣きながら出勤するほど追い込まれているなら、休むことは逃げではありません。

心身を立て直すための選択肢です。

無理に出勤して、ミスへの不安が強くなったり、さらに体調を崩したりする方が危険なこともあります。

休むか迷う時に見ること

・涙が止まらない状態か
・眠れているか
・食事が取れているか
・通勤や業務に集中できそうか
・ミスが怖いほど疲れていないか
・一人で抱え込んでいないか

休むかどうかを自分だけで決められないときは、家族、信頼できる同僚、上司、医療機関、外部相談窓口などに早めにつなげてください。

涙の理由を、すぐに転職と結びつけなくていい

出勤前に涙が出ると、「もう辞めるしかない」と感じるかもしれません。

もちろん、今の職場から離れた方がいいケースもあります。

でも、涙が出ている真っ最中に、退職や転職を一気に決めようとすると、判断が苦しくなります。

まずは、涙の理由を分けてみましょう。

辞めたい気持ちを分けて考えるについて整理した薬剤師向け図解

辞めたい気持ちは、業務量が重い、人間関係がつらい、責任が重い、体調に出ている、生活に影響している、という形で分けて考えられます。

辞めたい気持ちを分けて考える

・業務量が重い
・人間関係がつらい
・責任が重い
・体調に出ている
・生活に影響している

たとえば、業務量が原因なら、処方箋枚数、人員体制、薬歴の残り方を見たいです。

人間関係が原因なら、管理薬剤師、事務さん、店舗内の関係性を見たいです。

責任が重いなら、一人薬剤師や管理薬剤師の負担が関係しているかもしれません。

体調や生活に出ているなら、まず休む・相談する・医療機関につなぐことを優先したいです。

薬剤師を辞めたい気持ち全体を整理したい場合は、薬剤師を辞めたいと感じたとき、まず転職以外も整理するの記事も参考になります。

一人で抱えないための相談先を持つ

出勤前に涙が出る状態を、一人で抱え続けないでください。

「こんなことで相談していいのかな」と思うかもしれません。

でも、涙が出るほどつらい状態は、誰かに共有していい状態です。

相談先は、職場の中だけでなくて大丈夫です。

一人で抱えないための相談先について整理した薬剤師向け図解

一人で抱えないためには、職場内の相談相手、家族、友人、外部の相談窓口、医療機関など、複数の相談先を持つことが大切です。

一人で抱えないための相談先

・職場内の相談相手
・家族
・友人
・外部の相談窓口
・医療機関

職場内で相談しづらいなら、家族や友人に「出勤前に涙が出る」とそのまま伝えてください。

職場の人に話す場合も、全部を説明しようとしなくて大丈夫です。

「出勤前に涙が出る状態です」
「今日は安全に働けるか不安です」
「一度相談したいです」

このくらい短くて構いません。

眠れない・食べられないなら、早めに医療機関も考える

出勤前の涙に加えて、眠れない、食べられない、動悸がする、吐き気がする、仕事のことが頭から離れない状態が続いているなら、早めに医療機関への相談も考えてください。

薬剤師だからといって、自分の不調を自分だけで判断しなくて大丈夫です。

心療内科や精神科、かかりつけ医、産業医がいる職場なら産業医など、相談できる場所につながることが大切です。

特に、次の状態があるなら、仕事の調整より先に安全と体調を優先してください。

早めに相談したい状態

・涙が止まらない日が続く
・眠れない日が続く
・食欲が落ちている
・動悸や吐き気がある
・仕事のことを考え続けてしまう
・消えたい、逃げたい気持ちが強い
・通勤や業務に集中できない

今すぐ自分を傷つけそうな場合や、消えたい気持ちが強い場合は、この記事を読み進めるより、身近な人、医療機関、救急窓口、地域の相談窓口などにすぐつながってください。

職場に伝えるなら、理由を細かく言いすぎなくていい

休む連絡や相談をするとき、理由をどこまで言えばいいのか悩むと思います。

「出勤前に涙が出ます」と言いにくい場合もあります。

その場合は、無理に全部を説明しなくて大丈夫です。

体調不良で出勤が難しい。
今日は安全に業務へ入れる状態ではない。
一度、勤務について相談したい。
医療機関を受診したい。

このように、まず必要なことだけ伝えましょう。

職場に伝える時の短い例

・体調不良のため、本日は出勤が難しいです
・安全に業務へ入れる状態ではないため、休みを相談したいです
・一度、勤務や業務量について相談したいです
・受診を考えているため、勤務調整について相談したいです

出勤前に涙が出ている状態で、完璧な説明をしようとしなくて大丈夫です。

まずは、今日の安全を確保することを優先してください。

転職を考えるのは、少し落ち着いてからでもいい

出勤前に涙が出るほどつらいなら、働き方を変えることも選択肢です。

ただし、涙が出ている真っ最中に、いきなり求人を見て、いきなり応募して、いきなり退職を決める必要はありません。

まずは休む。
相談する。
医療機関につながる。
今のしんどさを分ける。
そのあとで、働き方を変えるか考える。

この順番で大丈夫です。

外の求人条件を見ることは、今の職場以外の選択肢を知る材料になります。

でも、それは心身が少し落ち着いてからでも遅くありません。

求人を見るだけの考え方は、ファルマスタッフで求人を見るだけでも意味はある?の記事でも整理しています。

今の職場で何が限界なのかを書き出す

少し落ち着いたら、今の職場で何が限界なのかを書き出してみましょう。

頭の中だけで考えると、「全部つらい」になりやすいです。

書き出すと、原因が少し分かれます。

薬歴が終わらないのか。
投薬が怖いのか。
疑義照会が怖いのか。
一人薬剤師が不安なのか。
管理薬剤師との関係がつらいのか。
休憩が取れないのか。
責任が重すぎるのか。

ここを分けると、次に考える選択肢も変わります。

落ち着いてから書き出すこと

・何を考えると涙が出るか
・出勤前が一番つらい理由
・職場で怖い場面
・避けたい業務や時間帯
・相談できそうな人
・休む必要があるか
・働き方を変えるなら何を避けたいか

薬剤師に向いていないのかも、と感じるほど追い込まれている場合は、薬剤師に向いてないかもと思ったときの整理ポイントの記事でも、向き不向きと職場環境を分けて整理しています。

出勤前に涙が出る時の選択肢

出勤前に涙が出ると、「行くか、辞めるか」の二択に感じやすいです。

でも、本当は選択肢はそれだけではありません。

4つの選択肢の違いについて整理した薬剤師向け図解

選択肢には、休む、相談する、働き方を変える、求人を見る、があります。順番は人によって違います。

4つの選択肢の違い

・休む:心身を立て直す
・相談する:一人で抱えない
・働き方を変える:負担の形を変える
・求人を見る:外の条件を知る
・補足:順番は人によって違う

涙が出るほどつらい時は、求人を見るより先に、休む・相談する・医療機関につながる方が先になることもあります。

落ち着いてから、働き方を変えるか、求人を見るかを考えても大丈夫です。

参考情報

この記事では、出勤前に涙が出るほどつらい状態を一人で抱え込まないために、厚生労働省の働く人向けメンタルヘルス情報も確認しています。

出勤前につらい時の最終チェック

最後に、出勤前に涙が出る時の確認ポイントをまとめます。

今すぐ全部を解決しようとしなくて大丈夫です。

まずは今日の安全と、相談先を確保することから始めてください。

出勤前につらい時の最終チェック

・今日、安全に働ける状態か
・涙が止まらない状態ではないか
・眠れているか、食べられているか
・休む必要があるか
・相談できる人がいるか
・医療機関や外部窓口につながる必要があるか
・退職や転職を今すぐ決めようとしていないか

しおり先輩
しおり先輩

出勤前に涙が出る時は、転職を急ぐ前に、まず安全・休む選択・相談先を確認してください。決めるのは、少し落ち着いてからで大丈夫です。

よくある質問

Q
Q. 出勤前に涙が出るのは甘えですか?

A. 甘えと決めつけないでください。涙が出るほど仕事がつらい状態は、心身の負担が大きくなっているサインかもしれません。まず今日安全に働ける状態かを確認しましょう。

Q
Q. 涙が出ても出勤した方がいいですか?

A. 状態によります。涙が止まらない、眠れていない、通勤や業務に集中できない、ミスが怖いほど疲れている場合は、出勤より安全と相談を優先してください。

Q
Q. 休む連絡はどう伝えればいいですか?

A. 無理に詳しく説明しなくて大丈夫です。「体調不良のため、本日は出勤が難しいです」「安全に業務へ入れる状態ではないため、休みを相談したいです」のように短く伝えてください。

Q
Q. 出勤前に涙が出るなら転職した方がいいですか?

A. 転職が必要な場合もありますが、涙が出ている真っ最中に急いで決めなくて大丈夫です。まず休む、相談する、医療機関につながる、今のしんどさを分けることを優先しましょう。

Q
Q. 誰にも相談できない時はどうすればいいですか?

A. 職場の人に話しづらい場合は、家族、友人、外部の相談窓口、医療機関など、職場外の相談先につながってください。つらい気持ちが強い場合は、一人で抱えないことを優先しましょう。

まとめ:出勤前に涙が出る時は、転職より先に安全と相談を優先する

出勤前に涙が出るのは、甘えではありません。

心や体が、今の働き方に限界を感じているサインかもしれません。

まずは、今日安全に働ける状態かを確認してください。

涙が止まらない、眠れていない、食べられていない、通勤や業務に集中できない場合は、休む・相談する・医療機関につながることを優先しましょう。

退職や転職は、少し落ち着いてから考えても遅くありません。

出勤前につらい時は、今日の状態、相談できる人、休む選択、一人で抱えないこと、落ち着いてから考えることを分けて見てください。

もし働き方を変える必要があると感じたら、求人を見るのはその後でも大丈夫です。

出勤前に涙が出る薬剤師は、「行くか辞めるか」の二択で自分を追い込まず、まず安全・休む選択・相談先を優先して、落ち着いてから次の働き方を考えていきましょう。

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しおり先輩
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働き方を整理してくれる先輩薬剤師
薬局勤務を中心に、調剤薬局・病院薬剤師・派遣・パート・正社員など、いろいろな働き方に理解がある先輩薬剤師。 「辞めるか、耐えるか」の二択で悩んでいる薬剤師さんに向けて、今の職場で変えられること、休む選択肢、働き方を変える選択肢、外の求人条件を見る選択肢をやさしく整理します。 転職を急かすのではなく、まずは自分のしんどさを分けて考えることを大切にしています。
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