辞めたい時の整理

退職を決める前に|薬剤師が働き方の条件を書き出す理由

薬剤師の逃げ道編集部

退職を決める前は、頭の中が「もう辞めたい」「でも本当に辞めていいのかな」でいっぱいになりやすいです。

人間関係、業務量、残業、休憩の取りにくさ、収入、家族の反応。いろいろな不安が重なると、何から考えればいいのか分からなくなります。

そんな時は、いきなり退職するかどうかを決める前に、働き方の条件を紙に出してみるのがおすすめです。

ゆらぎ薬剤師
ゆらぎ薬剤師

退職したい気持ちはあるんですけど、何が嫌なのかも、次に何を選べばいいのかも、ぐちゃぐちゃです……。

この記事で整理すること

・退職を決める前に紙へ出す理由
・最初に書き出したい5つの条件
・「外せない条件」と「できれば条件」の分け方
・今の職場で変えられることの見方
・外の求人条件を見る時の使い方

退職を決める前に、まず頭の中を外に出す

退職したい気持ちが強い時ほど、頭の中だけで考えるのはしんどいです。

「もう無理」「でも次がない」「家族に何て言おう」「薬剤師を辞めるのはもったいない」など、不安が一気に出てくるからです。

紙に出す目的は、きれいな転職計画を作ることではありません。

まずは、自分が何に疲れていて、何を守りたいのかを見える形にすることです。

働き方や条件を書き出して整理しているイメージ

紙に書くと、「薬剤師を辞めたい」と思っていた気持ちの中に、いくつかの別の悩みが混ざっていることに気づきやすくなります。

たとえば、本当に苦しいのは薬剤師という仕事ではなく、休憩が取れないこと、閉局後に薬歴が残ること、一人勤務が多いこと、相談できる人がいないことかもしれません。

退職を決める前に一度紙に出しておくと、勢いだけで動くのではなく、次の判断材料を持ちやすくなります。

最初に書くのは「辞めたい理由」ではなく「つらい条件」

紙に書く時、最初から「退職理由」をきれいにまとめようとしなくて大丈夫です。

退職理由は、人に説明するための言葉になりやすいです。

でも、最初に必要なのは、人に説明する言葉よりも、自分の中で整理するための言葉です。

まずは、今の職場でつらい条件をそのまま書き出してみましょう。

まず紙に出したいこと

・何曜日、どの時間帯が一番つらいか
・どの業務で気持ちが重くなるか
・誰と働く時に消耗しやすいか
・休憩、残業、薬歴、一人勤務で困っていること
・今の職場で続けられそうな条件と、もう避けたい条件

たとえば、「人間関係がつらい」と書くだけだと大きすぎます。

もう一段だけ分けて、「薬局長に質問しにくい」「事務さんとの連携で毎日気を使う」「忙しい時間帯に相談できない」と書くと、少しだけ見え方が変わります。

薬剤師を辞めたい気持ち全体を整理したい場合は、薬剤師を辞めたいと感じたとき、まず転職以外も整理するの記事でも、辞める前に見る順番をまとめています。

希望条件があいまいな時は、5つに分けて書く

退職前の整理で大事なのは、「次はどんな職場がいいか」を完璧に決めることではありません。

まずは、今の不満と生活の都合を分けて、希望条件の形にしていくことです。

希望条件があいまいなままだと、今の職場に残る判断も、別の働き方を見る判断もしにくくなります。

希望条件があいまいな時について整理した薬剤師向け図解

まずは、外せない条件を書きます。

たとえば、最低限必要な収入、通勤時間、勤務できる曜日、家族の送迎に間に合う時間などです。

次に、できればほしい条件を書きます。土日休み、駅から近い、残業が少ない、教育体制があるなど、人によって優先度は変わります。

そして、避けたい条件も書いておきます。一人勤務が多い、管理薬剤師前提、閉局後の薬歴が常態化している、休憩が取りにくいなどは、次の職場を見る時の重要な判断材料になります。

しおり先輩
しおり先輩

条件は、最初からきれいにまとめなくて大丈夫です。「外せない」「できれば」「避けたい」に分けるだけでも、かなり判断しやすくなります。

紙に出した条件は、今の職場を続ける判断にも使える

条件整理というと、転職するための準備に見えるかもしれません。

でも、紙に出した条件は、今の職場を続けるかどうかを考える時にも使えます。

退職する前に、今の職場で変えられることがあるかを見てみましょう。

今の職場で変えられることを見るについて整理した薬剤師向け図解

たとえば、シフトの偏りがつらいなら、勤務時間や曜日の相談余地があるかを見ます。

担当業務が重いなら、在宅、管理薬剤師業務、薬歴の残り方などを一度分けて考えます。

休憩が取れない、残業が多い、一人勤務が続く場合は、職場内で相談できる相手がいるかどうかも大切です。

ここで「相談すれば少し変わるかもしれない」と思えるなら、いきなり退職ではなく、勤務条件の相談から始める選択もあります。

反対に、相談先がない、変えられる余地がほとんどない、体調に出ている場合は、今の職場以外の条件を見る意味が大きくなります。

退職前のメモは、次の働き方を選ぶ時にも使える

紙に出した条件は、退職するかどうかを考えるだけでなく、次の働き方を選ぶ時にも役立ちます。

たとえば、「正社員がつらい」と感じていても、本当に正社員そのものが合わないのか、今の職場の残業や人員体制が合わないのかは分けて見た方がいいです。

パートや派遣を考える場合も、先に条件を書いておくと、雇用形態だけで判断しにくくなります。

求人票を見る前に確認する条件をもう少し詳しく整理したい場合は、薬剤師の求人票で先に見るべき条件を整理の記事も参考になります。

外の条件を見る時は、今の職場と同じ項目で比べる

退職前のメモがあると、外の求人条件を見る時にも迷いにくくなります。

大事なのは、今の職場と外の条件を同じ項目で比べることです。

給与だけ、時給だけ、家から近いだけで見ると、また同じようなつらさにぶつかることがあります。

今の職場と外の条件を比べるについて整理した薬剤師向け図解

たとえば、今の職場で休憩が取れないことがつらいなら、外の条件を見る時も休憩時間だけでなく、交代できる人数や一人勤務の有無まで見たいところです。

残業がつらいなら、勤務時間の記載だけでなく、閉局後に残りやすい作業や薬歴の書き方も確認したいポイントになります。

ファルマスタッフのような薬剤師向けの求人サービスも、転職をその場で決める場所ではなく、外の求人条件を確認する選択肢の一つとして使えます。

登録=即応募ではありません。求人を見るだけでも、今の職場と比べる判断材料になります。

求人を見るだけの使い方が気になる場合は、ファルマスタッフで求人を見るだけでも意味はある?の記事でも整理しています。

退職するかどうかは、条件を書いた後で考えていい

退職したい気持ちが強い時は、「早く決めないと」と焦りやすいです。

でも、退職するかどうかは、紙に出した条件を見てから考えても大丈夫です。

条件を書き出してみると、次のように選択肢が分かれることがあります。

条件を書いた後に見える選択肢

・今の職場でシフトや業務を相談する
・休む、勤務を減らす、体調を立て直す
・調剤薬局以外の職場を見る
・正社員以外の働き方を考える
・外の求人条件を見て、今の職場と比べる
・今は動かず、条件だけ整理しておく

調剤薬局以外の選択肢も見たい場合は、調剤薬局以外で働きたい薬剤師への記事で、職場の種類を整理しています。

「退職するか、耐えるか」だけで考えると苦しくなります。

紙に出すことで、「相談する」「条件を変える」「外を見る」「いったん休む」など、間にある選択肢も見えやすくなります。

しおり先輩
しおり先輩

退職を決める前に、条件を紙に出しておくと、今の職場に残る判断にも、外を見る判断にも使えます。

求人条件を見るだけでも、整理したメモの答え合わせになる

紙に条件を書いたら、外の求人条件と比べてみるのも一つの方法です。

この時点で応募する必要はありません。

自分が書いた条件が現実的なのか、どこを少し調整すれば選択肢が広がるのかを見るだけでも、判断材料になります。

求人を見る時に持っておきたいメモ

・外せない条件
・できればほしい条件
・避けたい条件
・今の職場で一番つらいこと
・生活の都合で変えにくいこと

ファルマスタッフで求人を見る場合も、このメモがあると、ただ求人を眺めるだけでなく、今の職場との違いを確認しやすくなります。

転職するかどうかは、求人を見てから決めても大丈夫です。

まずは、自分の条件を整理したうえで、外の働き方を確認してみましょう。

よくある質問

Q
Q. 退職を決める前に、なぜ紙に書く方がいいのですか?

A. 頭の中だけで考えると、「辞めたい」「不安」「次がない」が混ざりやすいからです。紙に出すと、つらい条件、守りたい条件、避けたい条件を分けて見やすくなります。

Q
Q. 紙に書いたら、退職しない方がいいということですか?

A. そういう意味ではありません。退職するか、今の職場で相談するか、休むか、外の条件を見るかを整理するためです。紙に出すことで、勢いだけではなく、条件を見ながら判断しやすくなります。

Q
Q. 何を書けばいいか分からない時はどうすればいいですか?

A. まずは「今の職場で一番つらいこと」「絶対に避けたいこと」「生活上変えにくいこと」の3つだけで大丈夫です。きれいに書く必要はなく、単語だけでも整理のきっかけになります。

Q
Q. 条件を書いた後、求人を見るだけでもいいですか?

A. 求人を見るだけでも判断材料になります。登録=即応募ではありません。自分が書いた条件と外の求人条件を比べることで、今の職場を続けるか、働き方を変えるかを考えやすくなります。

まとめ:退職を決める前に、条件を紙に出してから考える

退職を決める前に、働き方の条件を紙に出すだけで、頭の中の不安は少し整理しやすくなります。

大事なのは、退職理由をきれいに作ることではありません。

今の職場で何がつらいのか、何を守りたいのか、次は何を避けたいのかを見える形にすることです。

この記事のまとめ

・退職前は、まず頭の中の不安を紙に出す
・退職理由よりも、つらい条件を書き出す
・外せない条件、できれば条件、避けたい条件に分ける
・今の職場で変えられることも一度見る
・外の求人条件を見るだけでも、今後の判断材料になる

辞めるか耐えるかだけで考えると、気持ちは追い込まれやすくなります。

まずは紙に出して、今の職場で変えられること、外の条件を見たいこと、すぐには動かなくていいことを分けてみましょう。

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しおり先輩
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働き方を整理してくれる先輩薬剤師
薬局勤務を中心に、調剤薬局・病院薬剤師・派遣・パート・正社員など、いろいろな働き方に理解がある先輩薬剤師。 「辞めるか、耐えるか」の二択で悩んでいる薬剤師さんに向けて、今の職場で変えられること、休む選択肢、働き方を変える選択肢、外の求人条件を見る選択肢をやさしく整理します。 転職を急かすのではなく、まずは自分のしんどさを分けて考えることを大切にしています。
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